story

物語は、水と花の国と呼ばれる小さな国から始まる。
国の名は『キンズブルグ国』。豊かな土地と、知性に溢れ、誰からも頼られる性格の国王のおかげで、人々は安定した生活をしている。

そんな国王の頭を悩ませるのは、実の息子…王子クライヴの存在。
彼は勤勉だし、訓練だって怠らない。ましてや、王の器でないわけでもない。
ただ一つだけ気掛かりなのは、彼が婚約を拒否することなのだ。
どんなにいい話を持ってきても、ダンスパーティーを開いて貴族との交流を図っても、誰にも見向きもしない。
ただ、ときどき窓の外を見つめているだけで。
王子のその視線の先には決まって、たった一人、優しい笑顔の少女が佇んでいるのだ。



the origin

気付いた時には卯月の中にいた癒し系少女ロザリー。
ロザリーだけじゃ可哀そうだと思って生まれたクライヴ。
そしていつの間にか増えていた仲間たちと、広がっていた世界。
きらきらふわふわ、ハッキリ言って卯月の趣味丸出しです。
お城とか花とか本当に好きなんです。私の趣味を知るのに手っ取り早いかと
しつこい位にほのぼのしてますが、よろしければ小さな世界を覗いてみてください。



map



キンズブルグ国の簡単な地図。
そのうちちゃんと描きかえようと思います。




character


ロザリー・ベルナズ


年齢:15歳 性別:女
誕生日:4月21日 血液型:A型

住んでるところ:花屋Bell
好きな食べ物:ドリア、卵料理、紅茶
嫌いな食べ物:きのこ類
趣味:フラワーアレンジメント、散歩

花屋『Bell』の一人娘。
日向ぼっこと花畑への散歩が好きな天然癒し系。 あまりにも鈍感なため、何かに巻き込まれるのではないかと母親は気が気でない。 また父親は遠い国で別の仕事をしているので、しばらく会っていない。
お人よしな母親に育てられたためかとても優しい性格で、困った人を放っておけない。

花屋によく顔を見せる少年、クライヴが気になっている。 彼のことは始めは店の客として扱っていたが、最近は一緒に花畑に出掛けたりもするようになった。 しかし恋愛感情にも鈍いためか、彼に恋しているというわけではないらしい。
店の手伝いで働いているナユタともそのような関係は無く、 今のところは花に恋しているといった感じである。
 
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クライヴ・キンズブルグ


年齢:12歳 性別:男
誕生日:9月16日 血液型:AB型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:白身魚のムニエル、スープ系
嫌いな食べ物:チーズ
趣味:読書、散歩、乗馬

キンズブルグ国の第一王子。
ロザリーに一目惚れして想いを寄せる。彼女には自分の身分を隠しているが、 彼女の鈍感ぶりが幸いしてか今のところ王子だということを気付かれていない。 その反面、自分の気持ちにも気付いてもらえず悩んでいる。
趣味は城内の散歩だが、最近はロザリーに会うためにこっそり城の外にも出ている。

城内ではしっかり者の王子。しばしば年相応のいたずら心も芽生えるものの、 周囲の人々の教育があってか12歳の子供にしては考えが深く、 自分の将来を自覚して国のことをよく考えている。
騎士団長の息子のミカエルとは親友。
 
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ナユタ・レイバート


年齢:16歳 性別:男
誕生日:5月26日 血液型:O型

住んでるところ:修理屋
好きな食べ物:ホットドッグ、ステーキ丼
嫌いな食べ物:わさび
趣味:笛、フラワーアレンジメント

修理屋の1人息子だが、花屋の仕事に興味があって『Bell』の手伝いをしている。
センスが良いためフラワーアレンジメントの腕前はなかなかのもので、ロザリーと並んで花屋の人気を集めているが、 このままだと本当に花屋になるんじゃないかと両親の不安は高まるばかりである。
一緒に働くロザリーのことを女として意識しているようだが、恋愛感情はない。

持ち前の明るさで自然と周りの雰囲気を良くするムードメーカーでもあり、 かと言って落ち着きがないわけでもない温かい性格が、自然と人を集めている。
手先が器用で、細かい仕事はなんでもこなしてしまう。
 
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オリビア・シェーファー


年齢:15歳 性別:女
誕生日:7月7日 血液型:A型

住んでるところ:お屋敷
好きな食べ物:フレンチトースト、紅茶
嫌いな食べ物:牛乳
趣味:ピアノ、作曲

町のお屋敷で家族と暮らすお嬢様。
お互いに大人しいためかロザリーと息がぴったり合い、よく行動を共にしている。
落ち着いた性格をしていて家でピアノを弾いたりお茶をしたりするのが好きだが、 外の自然に触れるのも好きで、花を育てたり動物と触れ合ったりもしている。

品の良い物腰でおしとやかなのは確かでも、決して『人任せのお嬢様』というわけではなく、 時間のある時には自分で作曲したり、花の水やりをしに庭に出たりするなど自発的な面も多く見られる。
それなりに高い身分なためダンスパーティーに招待されることもあり、 ダンテやヘレナとは一応面識がある。
 
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アンザ・セレナーデ


年齢:22歳 性別:女
誕生日:8月21日 血液型:A型

住んでるところ:レベッカの店
好きな食べ物:サラダ、バニラアイス
嫌いな食べ物:ヨーグルト
趣味:歌、占い

アンダーと呼ばれる地下歓楽街にあるレベッカの店で仕事をする女性。
仕事柄、他人に深く興味を持つことは滅多になく基本的にサバサバしているが、 どこかで自分の心の支えになってくれる人を求めている。 幼少時は地上でよくロザリーと遊んだりして過ごしたが、12歳の時に両親を列車事故で亡くしてから、 レベッカの店に引き取られて暮らしている。

アンダーで暮らす者は表に出ることを許されないという掟があるため、 彼女はもう何年も地上の世界を見ていない。しかし心の内では外に出たいと強く望んでいて、 どうにかしてアンダーを出られないかとずっと考えているが、結局答えは出ていない。
任務でアンダーの見回りをしているアルメルトと出会って話をするようになり、 今はそれを楽しみにしている。
 
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レベッカ・エルライト


年齢:38歳 性別:女
誕生日:4月31日 血液型:O型

住んでるところ:レベッカの店
好きな食べ物:シチュー、キャビア、酒
嫌いな食べ物:漬け物
趣味:買い物、オシャレ

いわゆる『ママさん』で、大分前からレベッカの店を切り盛りしている。
ママさんだけあって人生経験は店の誰よりも豊富で、いつも大きく構えていて頼れる人柄である。

両親を失ったアンザを彼女がまだ12歳の時に拾ったため、 ここの暮らしをどう思っているか気にしつつも、実の娘のように大事に育ててきた。 彼女を引き取った頃はそのうち元の生活に戻すつもりでいたが、 今では店の一員として大きな存在になってしまったため、 どうも手放せなくなってしまった。
店はアンダーの中でもかなり人気がある方で、 そこから入ってくるお金でオシャレを楽しんだりする余裕がたっぷりある。
 
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バース・アルバニア


年齢:21歳 性別:男
誕生日:10月14日 血液型:AB型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:スパイシーチキン、アラビアータ
嫌いな食べ物:珍味
趣味:料理、昼寝

若くしてキンズブルグ城の料理長を任された天才。
とはいえ料理の他にはこれといって秀でたものがないので、料理に生きていると言える。 食事という接点から王子との繋がりがあり、 王子の目付け役をしたり、時には遊び相手になったりもする。
そんな中で子供相手にムキになったり平気で冗談をかましたりすることもあるが、芯はしっかりしている。

騎士団のアルメルトとは同年代なので昔から競争心を燃やしてよく勝負を持ちかけているが、 全く相手にされていない。
気のせいか変態くさい所もあるが、やはり料理の腕だけは確かである。
 
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アルメルト・ダンス・ランカスタ


年齢:21歳 性別:男
誕生日:12月5日 血液型:A型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:コーンポタージュ、オムライス
嫌いな食べ物:蜂蜜
趣味:読書、散歩

城の軍事力を束ねる騎士団長を父親に持つため、次期団長と名高い青年。
責任を持ってきっちり仕事をこなすなどしっかりしていて頼れる存在であり、 城内のみならず国中にファンが多い。
その立場上アンダーの視察という重要な任務を背負っているが、しっかりと確実にこなしている。
任務中に出会ったアンザの事情を知って、アンダーから助け出したいと思うようになる。

固い趣味をした人物だと思われがちだが、実は庶民的なものを好む傾向にある。
 
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ミカエル・ダンス・ランカスタ


年齢:12歳 性別:男
誕生日:12月10日 血液型:B型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:チョココロネ、チキンソテー
嫌いな食べ物:貝類
趣味:読書、探検

騎士団長の息子で、アルメルトの弟。
アルメルトとは年が離れているが、いい兄として手本にしている。
また、クライヴとは親友で、よく二人で城内を歩き回って遊んだりする。 クライヴの恋の悩みを聞くことも多く、 ある時は話に耳を傾け、ある時は城の外に出る手伝いをしたりする。

物事を観察するのが得意で、 自分で何かをしようというよりは第三者になって見ている方が好きである。
 
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ダンテ・アーシュヴァイン


年齢:17歳 性別:男
誕生日:3月1日 血液型:B型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:ハンバーグステーキ、マッシュルーム
嫌いな食べ物:甘いもの
趣味:天体観測

由緒正しいアーシュヴァイン家の跡継ぎ。
貴族の中でも高い地位の家柄で、城に住み込むことを許されている特別な存在である。
決して気が弱い方ではないのだが、気の強い妹に押されてどうもへりくだり気味で、 人の言う事をハイハイ聞いてしまう所がある。それが悩みだったのだが、 逆に妹がいなかったら自分は横柄で嫌な人間になっていたかもしれないと 無理矢理理由づけている。

最近の悩みは自分の目つきが悪いことと、ロザリーが気になって仕方ないことの二つ。
ヘレナは自分がロザリーよりも可愛いと主張するが、実際のところロザリーの方が断然可愛いと思っている。
 
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ヘレナ・アーシュヴァイン


年齢:13歳 性別:女
誕生日:7月16日 血液型:B型

住んでるところ:キンズブルグ城
好きな食べ物:チーズフォンデュ、ショコラ
嫌いな食べ物:きのこ類
趣味:宝石集め、オシャレ

アーシュヴァイン家の娘で、ダンテの妹。
ちやほや育てられたせいか気の強いわがままっ子に育った。 しかもまったく悪気が無いので、家族をはじめとした周囲の人々は彼女のわがままに 頭を悩ませる日々が続いている。

昔からクライヴにベタ惚れで、事あるごとに「クライヴ」「クライヴ」だが、 思い通りにならないと嫌なのは恋愛においても同じで、ロザリーのことを強くライバル視している。
しかしクライヴの気持ちがどんなに強いか知っているし、自分の方を向いてくれないことも分かって いるので、どんなに好きでも想い続けることしかできない。それでも想っていたい、 切ない気持ちも受け入れられる強い少女である。